まずはお金を分けることから。生活資金と投資資金の考え方

資産づくりというと、まず投資を思い浮かべる人も多いかもしれません。

NISAを始めた方がいいのかな。
投資信託を買った方がいいのかな。
毎月いくら積み立てればいいのかな。

そんなふうに考えることもあると思います。

もちろん、投資は将来のために資産を育てる大切な手段のひとつです。

しかし、資産づくりの第一歩はいきなり投資を始めることではなく

まず大切なのは、お金を目的ごとに分けて考えることから始めるのがいいと思います。

今回は『自分名義の資産』づくりの第一歩として、生活資金と投資資金の分け方についてお話しします。

目次

まずは「自分名義のお金」を把握する

最初に、今の自分が持っている自分名義のお金を把握することです。

たとえば、

  • 自分名義の銀行口座にあるお金
  • 普段使っていない口座に残っているお金
  • 証券口座に入っているお金
  • 財布の中や、現金で置いているお金

お金の現在地を知ることは、未来の自分を守るために“今の自分を知る”ことです。

キャッシュは「生活資金」と「投資資金」に分ける

自分名義のお金を確認したら、次に考えたいのが、そのお金をどう分けるかです。

私は、まず生活資金投資資金に分けます。

生活資金とは今の暮らしに必要なお金

  • 日々の生活費
  • 急な出費に備えるお金
  • 数年以内に使う予定があるお金
  • なくなったら絶対に困るお金

こうしたお金は、生活資金として考えます。

投資資金とはしばらくの間使う予定がないお金

  • 今すぐ生活に必要なお金ではない。
  • 数年以内に使う予定もない。
  • 相場に一喜一憂せず長く置いておける。

将来のためにリスクを取れるお金を、投資資金として考えます。

すべてのお金をひとまとめにしてしまうと、

「どこまで使っていいのか」
「どこまで投資に回していいのか」

が分かりにくくなります。

お金は同じ口座に入っていると、同じお金に見える

お金は同じお金ですが、実際には役割が違います。

  • 今日の生活に必要なお金
  • 近い将来使う予定のお金
  • 長期で育てるためのお金

それぞれ役割が違うからこそ、まずは分けて考えることが大切です。

生活資金と投資資金を混ぜない

生活資金と投資資金は、絶対に混ぜないこと。

生活に必要なお金まで投資に回してしまうと、支払いに必要なお金が払えなくなるかもしれません。

相場は上がる時期もあれば、下がる時期もあります。
だからこそ、投資は「長期間待つことができるお金」で行うことが大切です。

投資で大切なのは、何に投資するかだけではありません。
どのお金を、どれだけ投資するかも大切です。

生活資金と投資資金を分けることは、安心して投資を続けるための準備です。

生活資金を「生活防衛資金」と「中期資金」に分ける

次に生活資金を生活防衛資金中期資金に分けて考えます。

生活資金という言葉の中には、いろいろなお金が含まれます。

  • 毎月の暮らしに必要なお金
  • 急な出費に備えるお金
  • 近い将来、使う予定があるお金

これらを全部ひとまとめにしてしまうと、何のお金なのかがわかりにくくなります。

そこで、生活資金をさらに生活防衛資金中期資金の2つに分けます。

生活防衛資金は想定外に備えるためのお金

  • 収入が減ったとき
  • 仕事を休む必要が出たとき
  • 体調を崩したとき
  • 急な出費があったとき
  • 環境を変える必要が出たとき

生活防衛資金はそんな想定外が起こった時に、
自分の暮らしを守ってくれるお金です。

中期資金は、数年以内に使う予定があるお金

  • 車の購入費
  • 教育費
  • 住宅購入の頭金
  • 引っ越し費用
  • 家電の買い替え
  • 資格取得や学び直し
  • 数年以内に予定している大きめの支出

こうしたお金は、中期資金として投資資金とは分けておいた方が安心です。

生活防衛資金も、中期資金も、どちらも大切な生活資金です。

そして、どちらも基本的には投資に回さないお金です。

生活防衛資金は暮らしを守る最後の砦

生活防衛資金は、万が一のときに暮らしを守るためのお金です。

私はこのお金を、暮らしを守る最後の砦のようなものだと思っています。

普段は手を付けない。
でも、何かあったときには自分を守ってくれる。
そういうお金です。

生活防衛資金がどれくらい必要かは人によって違う

  • 会社員なのか、フリーランスなのか
  • ひとり暮らしなのか、家族を支えているのか
  • 収入が安定しているのか、変動が大きいのか
  • 頼れる人や制度があるのか
  • 毎月の生活費がどれくらいか

状況によって必要な金額は変わります。

よく「生活費の何ヶ月分」と言われることがありますが、私は、数ヶ月分から2年分くらいまで、その人の状況によって考えてよいと思っています。

たとえば、会社員で収入が安定していて、ひとり暮らしで固定費も低めなら、まずは数ヶ月分を目標にしてもいいかもしれません。

一方で、フリーランスや自営業、家族を支えている人、収入の変動が大きい人は、もう少し厚めに持っておくと安心です。

  • 自分の暮らしにとって、どれくらいあれば安心できるのか。
  • 何かあったときに、何ヶ月くらい生活を守れると心が落ち着くのか。

それを考えることです。

生活防衛資金は、増やすためのお金ではなく生活を守るためのお金です。

だから、すぐに引き出せる場所(普通預金など)に置いておくことが大切です。

中期資金は数年以内に使う予定のお金

中期資金は、数年以内に使う予定があるお金です。

生活防衛資金とは少し役割が違います。
生活防衛資金は、何かあったときに暮らしを守るお金、中期資金は近い将来の予定に備えるお金です。

  • たとえば、数年以内に車を買い替える予定がある
  • 子どもの教育費が必要になる
  • 住宅購入の頭金を準備している
  • 引っ越しを考えている
  • 大きな家電を買い替える予定がある
  • 学び直しや資格取得に使いたい
  • 少し大きめの旅行を予定している

こうしたお金は、使う時期がある程度見えています。

数年以内に使う予定があるお金は、増やすことよりも減らさないことを優先した方が安心です。

中期資金は、未来の予定を叶えるためのお金です。
だからこそ、投資資金とは分けて、必要なタイミングで使えるようにしておくことが大切です。

目的別預金を使うと管理しやすくなる

お金を分けて考えるときは、実際の置き場所も分けておくと管理しやすくなります。

しかし口座をいくつも増やすと

  • どの口座にいくら入っているのか
  • 何のためのお金なのか
  • 移動や確認に手間がかかる

せっかく分けたつもりでも、管理に手間がかかります。

そこで便利なのが、目的別預金です。

目的別預金口座でお金の役割を見える

たとえば、

「生活防衛資金」
「車の買い替え」
「教育費」
「引っ越し」
「旅行」
「家電の買い替え」

というように、目的ごとに名前をつけてお金を分ける機能のある銀行口座があります。

同じ銀行口座の中で分けられるので、「何のためのお金が、いくらあるのか」が見えやすくなります。

目的別預金で分けて名前をつけて分けておくと、そのお金の役割がひと目でわかります。

目的別預金は、そのための便利な仕組みのひとつです。

お金を分けることは、未来の自分を守ること

STEP
まずは、自分名義のお金を確認する。

そして、今あるお金を目的ごとに分けて考える。

STEP
キャッシュは

生活資金投資資金に分けて考える。

STEP
生活資金は、さらに

生活防衛資金中期資金に分けて考える。

STEP
生活防衛資金は

日々の暮らしを守るためのお金。

STEP
中期資金は

数年以内に使う予定があるお金。

STEP
投資資金は

しばらく使う予定がなく、将来のためにリスクを取れるお金。

この考え方は、自分名義の資産づくりの土台になります。

  • まずは、今ある自分名義のお金を把握する。
  • そして、それぞれのお金に役割をつけてみる。

それが、未来の自分を守る第一歩になります。

次の記事では、分けたお金をどう育てていくかを
考えるために、毎月の収入と支出をざっくり見える化する方法についてお話しします。

この記事を書いた人

「ひとり立ちマネー」を運営しています。

自分名義の資産こそ、
本当のセーフティネット。

女性が"自分の人生の選択肢”を失わないために、娘に伝えたいお金の知恵を30代からの女性へ向けて発信しています。

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