離れて暮らす親のこと、気になりながらも頻繁には会いに行けない——そんな方は、少なくない
のではないでしょうか。
わたしの親も、離れた場所で暮らしています。
幸い、近くには妹が住んでいて、何かと気にかけて足を運んでくれます。
何かあれば駆けつけてくれるので、本当に助かっています。
でも今の時代、子どもが地元を離れて遠くで暮らすことは、めずらしくありません。
頻繁に通えない親子にとって、「元気にしているかな」という心配は、いつも心のどこかにある
ものだと思います。
この記事では、遠くに住む親を見守るために、
わたしが毎日続けている小さな習慣をお話しします。
読み終わる頃には、頻繁に通えなくても「これならできそう」と思える見守りの形が、見つかる
はずです。
遠くにいて、いちばん心配なこと

離れて暮らしてると、どんなことが心配になるの?
わたしがいちばん心配なのは、突然の体調の変化です。
昨日まで元気だった人が、ある日ふいに具合を悪くすることは、年齢に関わらずあります。
近くにいれば「最近なんだか元気がないな」とすぐ気づけますが、離れているとそれがわかりません。
ニュースなどで、ひとり暮らしの方が倒れてしばらく気づかれなかった、という話を耳にすることがあります。
わたしの場合は、親も妹も、そしてわたしも、
日ごろから連絡を取り合っているので、そこまでの心配はありません。
でも、それができない親子もいます。
仕事や暮らしの事情で、連絡が数週間おきになってしまうこともあるでしょう。
だからこそ、「元気なうちから、つながっておくこと」が大切なのだと感じています。
わたしが続けている、3つの見守りの習慣


特別なことは、何もしていません。お金もかかりません。
誰でも、今日から始められることばかりです。
1. 毎日、LINEを送る
わたしは、母に毎日LINEを送るようにしています。
内容は本当に他愛のないものです。
「おはよう」「今日は暑いね」「何食べた?」——それだけ。
返事がなくても気にしませんが、既読になるかが分かるだけでも安心します。
大事なのは、続けることだと思っています。



毎日ちゃんとした話をしよう、と気負うと続かないので、ひとことでいいんです。
既読にならないときは、まず電話をかける
これまで、母のLINEが長時間既読にならなかったことは、ほとんどありません。
ただ、一度だけ母が図書館へ出かけた日に、2時間ほど既読にならなかったことがありました。
いつもなら何らかの反応がある時間だったので、少し心配になり、電話をかけました。
ところが、電話にも出ません。
続けて何度かかけ、3回目でようやく母が電話に出ました。
事情を聞くと、図書館へ行ったため携帯電話をマナーモードにして、そのまま戻すのを忘れていたとのこと。
理由が分かり、ほっとしました。
もしそれでも電話に出なかったら、近くに住む妹へ連絡し、様子を確認してもらっていたと思います。
わが家では、何時間以内に連絡がなければ動くという厳密なルールまでは決めていません。
それでも、いつもと違う状態が続いたときは、
「まず本人へ電話する」
「連絡が取れなければ、近くに住む家族へ確認する」
という流れは、家族の中で自然にできています。
母が長時間外出する予定があるときは、近くに住む妹へ伝えています。
また、緊急時の連絡先も家族で共有しています。
毎日のLINEがあるからこそ、「今日はいつもと違う」と気づくことができます。
見守りでは、連絡の回数だけでなく、連絡が取れなかったときに誰へ連絡するのかを、家族で確認しておくことも大切だと感じました。
2. 週に1回は、電話で声を聞く
文字だけではわからないことも、あります。
声を聞くと、「なんだか元気がないな」「いつもより明るいな」と、調子が伝わってきます。
だから週に一度は、電話で直接話すようにしています。
母から連絡をくれることも多い
毎日LINEを送っていると、親にとって負担にならないだろうかと気になる方もいるかもしれません。
わが家の場合は、母からLINEが来ることも頻繁にあります。
週に一度の電話も、わたしから一方的にかけているわけではありません。
以前、わたしが忙しくていつものように電話をかけられなかったときには、母の方から「どうしてる?」と電話をかけてきたことがありました。
そのため、母も連絡を負担に感じているというより、日常のやり取りのひとつとして受け止めているのだと思います。
ただし、いつでも電話をかけてよいとは考えていません。
日頃の会話から、母のだいたいの生活リズムを知っているので、
- 食事をしている時間
- 日課の散歩や体操をしている時間
- 楽しみにしているテレビ番組の時間
には、なるべく電話をかけないようにしています。
見守る側が安心することも大切ですが、親の暮らしのペースを邪魔しないことも同じくらい大切です。
「見張られている」と感じさせるのではなく、いつもの生活の中で自然につながっている。
わたしは、そんな見守りを続けたいと思っています。
3. 何気ない会話で、「変わったこと」を聞く
いちばん大切にしているのが、これです。
かしこまって「体調はどう?」と聞くのではなく、日々の暮らしの話をする中で、小さな変化に
気づくようにしています。
実際、こんな話が出てくることがあります。
- 散歩の途中で道に迷って、帰れなくなって疲れ果てた
- ちょっと風邪をひいてしまった
- 最近、あまり食欲がない日がある
どれも大ごとではありません。
でも、こうした小さな話の積み重ねが「今、親がどんなふうに暮らしているか」を知る手がかりに
なります。
なぜ、連絡を続けるのか
理由は、2つあります。
ひとつは、わたし自身が安心したいから。
「今日も元気だった」とわかるだけで、遠くにいても心が落ち着きます。
もうひとつは、母に「気にかけているよ」と伝えたいから。
毎日連絡が来ることが、母にとって「見守られている」という安心につながればいいな、と思っています。
見守りというと、何か特別な準備が必要な気がしてしまいます。
でも本当の入り口は、この「つながり続けること」なのだと、わたしは感じています。



お金や道具より、まずは”つながり”なんだね



そう。それが土台になって、次の備えにつながっていくの
そして、いつか自分も見守られる側になる
ここまで「親を見守る」話をしてきましたが、
わたしには、もうひとつ考えていることがあります。
わたし自身、この先はひとりで暮らしていくつもりです。
そうなると、いつか「見守られる側」になるのは、自分自身でもあるということ。
突然の体調の変化は、親だけでなく、わたしにも起こりえます。
だからこの見守りの習慣は、親のためであると同時に「自分がこれからどう暮らしていきたいか」を考えるきっかけにもなっています。
まとめ|元気な今だから、できること
離れて暮らす親の見守りは、特別なことから始める必要はありません。
- 心配なのは、突然の体調の変化。
だから「つながり続ける」ことが大切 - 毎日のLINEは、ひとことでいい。
続けることに意味がある - 週に一度は電話で、声から調子を感じ取る
- 何気ない会話の中で、小さな変化に気づく
- 見守りは、いつか「自分ごと」にもなる
まずは今日親に一通、LINEを送ってみることから始めてみませんか。
「元気?」の一言で、充分です。
そして元気な今だからこそ、暮らしのことやお金のことも、何気ない会話の中で少しずつ話しておけたら。
それがいつか、大きな安心につながっていきます。
次回は、その「元気なうちの備え」として、わたしが母のために実際にやってみたこと——
迷子や骨折といった”まさか”への、先回りの対策についてお話しします。








