実家のスマホ代、いくらか知っていますか|ギガを使わない母のプランを見直した話

実家の親のスマホ代が、毎月いくらかご存じですか。

私は、知りませんでした。
母のスマホ料金を確認したとき、「こんなに払っていたんだ」と少し驚きました。

母は80代です。
スマホで使うのは、LINE、ちょっとした検索、LINEでの通話が中心。
動画を見ることはほとんどなく、外出先で長時間スマホを使うこともありません。
自宅にはWi-Fiがあります。
それでも、スマホ代は毎月3,000円を超えていました。

母自身は、特に困っていたわけではありません。
スマホは普通に使えるし、料金は毎月自動で引き落とされます。
だからこそ、何年も契約を見直すきっかけがなかったのです。

この記事では、そんな母のスマホ代を一緒に見直したときの話をします。
実は私自身も、料金を安くしたいと思いながら、何年もプラン変更に踏み切れなかった一人です。

目次

母のスマホ代を、私は知らなかった

きっかけは、何気なく母のスマホ料金を確認したことでした。
母が当時使っていたのは、ドコモの「ギガライト」という料金プランです。

ギガライトは、毎月のデータ使用量が1~7GBの間で増えるにつれて料金が変わる段階制のプランでした。
現在は旧料金プランとなっていて、2023年6月30日に新規申込みの受付を終了しています。 

つまり、母が特別おかしな契約をしていたわけではありません。
契約した当時には、そのプランを選ぶ理由があったのだと思います。
問題は、その後、母の使い方が変わっても、契約はそのままだったことです。

スマホは問題なく使えている。
請求は自動で支払われている。
本人に困りごとがない。

こういう固定費ほど、見直すきっかけがありません。
「もったいない」と気づいたのは私で、母自身は料金を特に気にしていませんでした。

実際のデータ使用量を見たら、母の使い方には合っていなかった

料金プランを変える前に確認したのが、母が実際にどのくらいデータ通信を使っているかです。
母は家にいる時間が長く、自宅にはWi-Fiがあります。
家でLINEをしたり検索したりするときはWi-Fiにつながっているため、携帯会社のモバイルデータ通信を使う場面は多くありません。

外出先で動画を見ることもありません。
地図を長時間使うこともほとんどありません。
電話もLINE通話が中心です。

実際の使い方を見ると、母に必要なのは「たくさんのギガ」ではありませんでした。

だからといって、「高齢者ならデータ量の少ないプランで十分」とは限りません。
外出が多い人もいますし、YouTubeを見る人もいるでしょう。
自宅にWi-Fiがない家庭もあります。

大切なのは年齢ではなく、本人が毎月どのくらいデータ通信を使っているかを確認することだと思います。

実は私自身も、料金プラン変更に何年も踏み切れなかった

ここで正直に書いておきたいことがあります。
私は携帯電話を持つようになってから20年以上、ずっと同じ大手の会社を使ってきました。

その間、「スマホ代、高いな」と思うことは何度もありました。
格安SIMについて調べたこともあります。
料金が安くなることも知っていました。

それでも、なかなか変えられませんでした。
一番大きかったのは、安くなっても、いざというときにつながりにくかったら困るという不安です。
そんなことを考えて、そのままになっていました。

だから、母が何年も同じプランを使っていたことを、私はあまり責められません。
私自身も同じだったからです。

まず私が自分で変更して、不便がないか確かめた

私が動けたのは、それまで使っていた通信環境から大きく離れずに、料金を下げられる選択肢があると分かったときでした。

でも、いきなり母には勧めませんでした。
まず自分のスマホで変更してみました。
しばらく実際に使って、「私の使い方なら問題なさそう」と確認してから母に話しました。
安いという理由だけで親に勧めて、不便になるのは避けたかったからです。
困るのは、実際にそのスマホを使う母です。

私は動画をスマホで長時間見ることも少なく、変更後も特に困ることはありませんでした。
料金も以前より月1,000円以上下がりました。
そこで初めて母に「こんなプランがあるよ」と話しました。
この順番にしてよかったと思っています。

母の手続きは、一緒に画面を見ながら進めた

料金を抑えたプランの中には、オンラインでの申込みや手続きを基本としているものがあります。

サービスによっては店舗で有料サポートを受けられることもありますし、店舗手続きに対応しているものもあります。

ですから、「安いプランは全部お店では手続きできない」というわけではありません。
ただ、母が変更したときはオンラインで手続きをしました。

母はパソコンもスマホも使える人ですが、それでも料金プランの変更を一人で進めるのは大変だろうと思い、私が横について一緒にしました。

結果として、手続き自体は15分ほどで終わりました。
スムーズにできた理由は、私が先に自分の手続きを経験していたからです。

どこを押すのか。何を選ぶのか。途中でどんな画面が出るのか。
一度経験していたので、母のときには迷いませんでした。

ここでも「親にやってもらう」ではなく、「必要なら一緒にやる」くらいがちょうどいいのだと思います。

月3,000円台から1,300円台になり、母が喜んだ

手続きが終わり、新しい料金を母に説明しました。
母のスマホ代は、月3,000円台から1,300円台になりました。
半分以下です。

※これは母が変更した当時の契約内容・料金です。現在の料金プランや割引条件とは異なる場合があります。

私は、「少し安くなってよかったね」くらいに考えていました。
でも母の反応は、私が思っていたより大きなものでした。

母は、「年金で暮らしているから、毎月かかるお金が減るのはありがたい」と言いました。
その言葉を聞いて、少し考えさせられました。
月に千数百円の違いです。
現役で働いていると、「そのくらいなら」と思ってしまうこともあります。

でも年金生活では、毎月必ず出ていく固定費が減ることの意味は、私が感じている以上に大きかったのだと思います。

固定費の良いところは、一度見直すと、その後は毎月何かを我慢しなくても効果が続くことです。
ただし、安ければ安いほどいい、という話でもありません。
必要なサービスまでなくしてしまえば、かえって不便になります。

プランを探す前に「料金・使用量・必要なサービス」を見る

親のスマホを見直すとき、私はいきなり「どこの会社が一番安い?」と探さなくてもいいと思っています。
まず確認したいのは、次の3つです。

  • 今、毎月いくら払っているか
  • 実際に毎月どのくらいデータ通信を使っているか
  • 本人にとって必要なサービスは何か

たとえば電話をよくする人なら、データ通信量だけでなく通話料金や通話オプションも大切です。
店舗で相談できることを重視する人もいるでしょう。
長年使っているメールアドレスが必要な人もいます。
家族との連絡にLINEが欠かせないなら、スマホそのものを問題なく使い続けられることの方が大切です。

つまり、料金だけを見て選ぶのではなく、今の使い方に契約を合わせる。
それが基本だと思います。

現在の料金プランは頻繁に変わります。
母が以前使っていたギガライトもすでに新規受付を終了しています。 
そのためこの記事では、「今ならこのプランがおすすめ」という紹介はしません。

今使っている携帯会社の公式サイトやアプリで、現在の料金とデータ使用量を確認するところから始めるのが一番確実です。

「もったいないよ」とは言わないようにした

親のお金のことに口を出すのは、少し難しいところがあります。
子どもの側は「もっと安くできるのに」と思っていても、親からすると「自分のお金を管理されている」と感じるかもしれません。

だから私は母に「そのプラン、もったいないよ」とは言わないようにしました。
代わりに「こんなプランがあるよ」と伝えました。

今より安くなること。
私が先に使ってみて、特に困っていないこと。
母の使っているデータ量なら選択肢になりそうなこと。
そこまで伝えて、最後に決めるのは母です。

実際に母自身が、「じゃあ、変えようかな」と言いました。
私はこの順番を大切にしたいと思っています。

ネット銀行のときも、考え方は同じだった

これは、母のネット銀行やネット証券について考えたときにも似ています。

高齢だから、「危ないからやめて」と取り上げるのではなく、今できることは続けられるようにする。
その代わり、難しい設定や危険な部分は家族が一緒に考える。

スマホの料金プランも同じでした。
子どもが勝手に変えるのではなく、選択肢を伝えて、必要なところだけ手伝う。

親をサポートするというのは、全部代わりにしてあげることではないのだと思います。

まとめ|親の契約を決めるのではなく、一緒に見直す

母のスマホ代を見直してみて、私が一番感じたのは、使っていないサービスにお金を払っていたことより、「見直すきっかけがなかった」ことでした。

母はスマホを普通に使えていました。
毎月の料金も自動で引き落とされていました。
だから何年もそのままだったのです。

これはスマホに限った話ではないと思います。
昔決めた契約が、今の暮らしに合わなくなっていることはあります。
だから「親のスマホ代、高すぎない?」と指摘するより

STEP
「今どんなプラン使ってる?」と一緒に確認してみる。

STEP
料金を見る。

STEP
データ使用量を見る。

STEP
本人に必要なサービスを確認する。

STEP
ほかに合う選択肢があれば伝える。

最後に決めるのは本人です。
固定費の見直しは、何でも安くすることではありません。

今払っているお金が、今の暮らしに合っているかを確かめること。
母のスマホ代を見直した経験から、私はそう考えるようになりました。

今日できることを一つ挙げるなら、実家に電話して、「スマホ代って、今いくらくらい払ってる?」と聞いてみることです。
分からなければ、次に会ったときに一緒に明細を見れば十分です。
そこから、思いがけず簡単に見直せるものが見つかるかもしれません。

この記事は、母と私が実際に料金プランを見直した経験をもとに書いています。記載している金額は変更当時のものです。携帯電話の料金プラン、割引、サポート内容などは変更されるため、契約を変更するときは各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

この記事を書いた人

「ひとりだちノート」運営|元銀行員。
 
家計・資産づくり、親の見守りや暮らしのサポートを実体験から発信。
自分と親の「これから」を少し安心にするヒントをお届けします。

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