「NISAを始めたい」
「生活防衛資金を貯めたい」
「少しでも投資に回したい」
そう思っていても、毎月の家計に余裕がないと、なかなか一歩が踏み出せません。
収入をすぐに増やすことは難しくても、毎月なんとなく出ていくお金を見直すことは、今日から始められます。
その中でもまず手をつけたいのが、固定費です。
- 固定費とは?
-
毎月ほぼ決まって出ていくお金。
携帯電話代、自宅のインターネット代、保険料、サブスク、電気・ガス代、クレジットカードの年会費などが代表的。
固定費の見直しは、食費を切り詰めたり、欲しいものを我慢したりする節約とは少し違います。
一度見直せば、その効果が毎月続きます。
そして浮いたお金は、生活防衛資金にも、NISAの積立にも、将来の配当金づくりにもつながります。
固定費を見直すことは、今の自分を苦しめるためではありません。
未来の自分に、お金の選択肢を残すための家計整理です。
ここからは私と一緒に、固定費の見直しについて具体的に考えてみましょう。
固定費の見直しは「我慢」ではなく「整える」こと
家計を見直すというと、食費や日用品を削らなきゃと考える人も多いかもしれません。
でも、毎日の買い物を細かく我慢し続ける節約って、なかなか続かないものです。
「安いものを買わなきゃ」
「また使いすぎてしまった」
そんなふうに毎日お金のことで自分を追い詰めると、節約そのものがつらくなってしまいます。
でも固定費は違います。
一度見直せば、翌月も、その次の月も、自動的に支出が減ります。

見直しのポイントは4つだけ
- 今の自分に必要な支出か
- なんとなく払い続けてないか
- 昔の契約のまま放置していないか
- 浮いたお金の行き先を決めているか
この4つを確認するだけでも、家計はかなり整いやすくなります。
見直したい固定費① 携帯電話料金
固定費の中でも、最初に取りかかりやすいのが携帯電話料金です。
特に、昔から同じキャリアを使っていてプランもそのままという人、わりと多い気がします。
もしそうなら、一度確認してみる価値があります。
チェックポイント
- 毎月どれくらいデータ通信を使っているか
- 通話をどれくらい使っているか
- 使っていないオプションがついていないか
- 昔の高いプランのままになっていないか
- 格安SIMやオンライン専用プランに変えても不便がないか
- 家族割や光回線とのセット割を使っているか
格安SIMにすれば必ず正解というわけではありません。
店舗での相談が必要な人や、家族全員で同じキャリアを使って割引が大きい人は、大手キャリア
のままプランを見直す方が合っている場合もあります。
格安スマホのUQモバイル【UQ mobile】
料金は下げたいけれど、通信のつながりやすさや店舗での相談も重視したいという人には、UQモバイルが選択肢のひとつです。
UQモバイルはKDDIが提供する格安スマホ・格安SIMサービスで、au回線を利用できます。
auを使っている人なら、乗り換え先として比較しやすいと思います。
自宅のインターネットやでんきとのセット割、家族で使う場合の割引が用意されているプランもあるため、スマホ代だけでなく、通信費全体で見直してみるとよいでしょう。
※ただし、割引には条件があります。
月額料金だけで判断せず、データ量、通話、店舗サポートの必要性、家族割やセット割の有無を確認してから選びましょう。
ドコモのオンライン専用プラン 【ahamo(アハモ)】
「ドコモ回線の品質は保ちたいけれど料金を下げたい」という人には、ドコモのオンライン専用
プラン「ahamo(アハモ)」が選択肢のひとつです。
ahamoは、ドコモが提供するオンライン専用プランです。
データ容量が多めで、店舗を持たないぶん料金を抑えているのが特徴です。
大手キャリアの回線品質そのままで、余計なオプションを省いたシンプルなプラン。
手続きはオンライン完結なので、スマホの操作に慣れている方には使いやすい選択肢です。
※ただし、ドコモの家族割やセット割は対象外になります。
家族全員でドコモを使っていて割引が大きい場合は、現在のプランと合計金額を比べてから判断しましょう。
大切なのは、「今の自分の使い方に合っているか」です。
「なんとなく昔からこのまま」
「よくわからないから変更していない」という状態なら、携帯料金は見直し候補です。
高齢の親のスマホ代も、見直しの盲点になりがちです。
実家の通信費が気になる方は、こちらもあわせてどうぞ。


見直したい固定費② 自宅のインターネット代
自宅のインターネットも、一度契約するとそのまま放置しやすい固定費です。
引っ越しのタイミングやスマホ契約のときに勧められて契約し、その後見直していない人も多いのではないでしょうか。
チェックポイント
- 光回線が本当に必要か(在宅ワーク・動画視聴などの頻度)
- スマホとのセット割があるか
- 使っていないオプションがついていないか
- 解約金や工事費の残債がないか
ここで「とにかく安くする」よりも、自分の暮らしに合ったプランにするという考え方が大切です。
通信が不安定だと、仕事や日常のストレスになります。
また、スマホとのセット割がある場合は、携帯電話料金と自宅インターネット代を別々に見るのではなく、合計で考えると判断しやすくなります。
安くなったつもりでも、セット割が外れて結果的に高くなることもあるため、まとめて確認しましょう。
| 項目 | 見直し前の状態 | 見直し後の考え方 |
| スマホ代 | 昔のプランのまま | 今のデータ使用量に合わせる |
| 通話オプション | ほとんど使わないのについている | 必要な分だけにする |
| ネット回線 | キャンペーン重視で契約 | 速度・安定性・割引を総合的に見る |
| セット割 | 仕組みを理解しないまま契約 | スマホとネットの合計で判断する |
| オプション | 使っていないものが残っている | 不要なものをすべて外す |
見直したい固定費③ サブスク
サブスクは、便利な反面、気づかないうちに増えやすい支出です。
動画配信、音楽アプリ、電子書籍、クラウドストレージ、学習サービスなど、ひとつひとつは数百円くらいでも、複数重なると意外と大きな金額になります。
チェックポイント
- 1ヶ月以上使っていないもの
- 似たサービスを複数契約しているもの
- 無料期間後にそのまま課金されているもの
- 年払いで存在を忘れているもの
- 家族で共有できるのに別々に払っているもの
サブスクは、全部やめる必要はありません。
- 毎日の楽しみになっているもの
- 仕事や勉強に役立っているもの
- 心の余裕につながっているもの



無理に削らなくて大丈夫。
見直したいのは、なんとなく払い続けているものだけ。
まずはクレジットカード明細や銀行口座の引き落とし履歴を見て、毎月・毎年どんなサービスに払っているか確認してみましょう。
サブスクの見直しはお金だけでなく、暮らしの中に増えすぎたものを整理するすっきり感があります。
見直したい固定費④ 保険料
保険も、見直し効果が大きい固定費のひとつです。
ずいぶん前に勧められるまま入った保険、結婚や出産のタイミングで入った保険、内容をよく理解しないまま続けている保険。
そういったものがあれば、一度確認してみることをおすすめします。
チェックポイント
- 若い頃に入った保険をそのままにしていないか
- 子どもが成長した後も同じ死亡保障が必要か
- 医療保険・がん保険・貯蓄型保険が重なっていないか
- 今の家族構成や働き方に合っているか
- 貯蓄と保険を混同していないか
ただし、保険は単純に「安くすればいい」というものではありません。
必要な保障まで削ると、いざというときに困る可能性があります。
| 見直しポイント | 確認すること | そのままでよいケース |
| 死亡保障 | 今の家族構成に合っているか | 生活費の備えが必要な場合 |
| 医療保険 | 本当に必要な保障か | 貯蓄だけでは不安な場合 |
| がん保険 | 保障内容が重複していないか | ほかで備えられていない場合 |
| 貯蓄型保険 | 貯蓄と保障が分かれているか | 目的を理解して納得している場合 |
| 保険料全体 | 家計を圧迫していないか | 無理なく続けられる金額の場合 |
必要な保障を、必要な分だけ持つ。
これが、保険との上手な付き合い方です。
保険の見直しについてはこちらに詳しく書いています。


余裕があれば見直したい固定費
携帯電話・インターネット・サブスク・保険を見直したら、次は以下も確認してみましょう。
電気・都市ガス
契約会社やプランによって料金が変わることがあります。
今のプランが生活スタイルに合っているか、不要なオプションがついていないか確認を。
電気とガスのセット契約がお得の場合もあるので、合計金額でお得かどうか判断しましょう。
プロパンガス
戸建てのプロパンガスの料金って都市ガスより割高で、家計の負担になっていたりしませんか?
ガス会社の変更で料金が安くなるかもしれません。
ガス会社の変更って大変そう…と思うかもしれませんが、プロパンガス一括サイトはWEBでプロパンガス料金の診断と一括見積、条件の合うガス会社を案内してくれます。
利用料金は無料で提携会社への交渉力があり、お任せでストレスもありません。
おすすめプロパンガス一括比較サイト
2社は特徴が違います。
| ガス屋の窓口 | enepi(エネピ) | |
| 対応地域 | 一部地域は非対応(問合せ要) | 全国 |
| 料金 | 無料 | 無料 |
| 保証 | 1年間返金保証・永久料金監視保証 | 1年間返金保証 |
ガス屋の窓口
enepi(エネピ)


クレジットカード年会費
年会費を払っているのにほとんど使っていないカードがあれば見直し候補です。
また、知らないうちにリボ払い設定になっていないかも確認しておくと安心です。
基本は年会費無料のクレジットカードから検討してみてください。
銀行手数料
ATM手数料や振込手数料は、1回数百円でも積み重なると大きな金額になります。
無料回数のある銀行を活用することで、手数料をゼロに近づけられます。
私は住信SBIネット銀行を使っています。
条件によってATM手数料や振込手数料無料回数が多いこと、ことら送金の適用対象を自動で判断してくれるのも便利です。
車関連費
自動車保険、駐車場代、車検など、車にはさまざまなお金がかかります。
まず「自動車保険の内容が今の使い方に合っているか」
「乗る頻度に対して維持費が大きすぎないか」を確認するところから始めましょう。
削ってはいけないお金もある
固定費を見直すとき、大切なのは何でも削らないことです。
- 健康に関わるお金
- 安全に関わるお金
- 仕事に必要な通信環境
- 心の余裕を保つためのお金
- 家族との関係を保つためのお金
こうした支出は、単純に「無駄」とは言えません。
これらまで削ってしまうと、家計は一時的に軽くなっても、暮らしそのものが苦しくなってしまいます。
見分けたいのはこの2つです。



「今の私に必要なお金」か
「なんとなく払い続けているお金」か
浮いたお金の行き先を、先に決めておく
せっかく固定費を見直して毎月1万円が浮いても、なんとなく使ってしまうと家計はあまり変わりません。
大切なのは、浮いたお金の行き先を先に決めておくこと。
- 生活防衛資金に回す
- 自分名義の貯金口座に移す
- NISAの積立に回す
- iDeCoに回す
- 高配当株やETFの購入資金にする
まだ生活防衛資金が十分でない人は、まずそこを優先するのが安心です。
急な病気、転職、収入減——人生には予定通りにいかないことがあります。
そんなとき、自分名義のお金があることは大きな支えになります。
生活防衛資金が整ったら、NISAやiDeCoで将来のお金を育てていくこともできます。
固定費の見直しは、投資の前の大切な準備でもあります。


まずはひとつだけ見直してみる
固定費を全部一気に見直そうとすると、面倒になってしまいます。
最初はひとつだけで大丈夫。



おすすめはこのどれかです
- 携帯電話料金のプランを確認する
- サブスクを1つ、解約する
- 保険証券を出して内容を見てみる
- クレジットカード明細を1ヶ月分確認する
- 銀行手数料を払っていないか確認する
まずは小さな一歩から。
「こんなところに払っていたんだ」
「これは今の私には必要ないかもしれない」
「このお金は未来の自分に残したい」
そう思えたら、それだけで家計は変わり始めます。
まとめ|固定費の見直しは、未来の自分への仕送り
固定費の見直しは、地味な作業かもしれません。
でも、毎月自動で出ていくお金を整えることは、未来の自分を守る大切な一歩です。
月5,000円でも、1年で6万円。
月1万円なら、1年で12万円。
そのお金は生活防衛資金になり、NISAの積立になり、将来の配当金づくりにつながります。
一度に全部変える必要はありません。
まずひとつだけ見直して、浮いたお金の行き先を決める。
それだけで、家計は少しずつ整っていきます。
固定費を見直すことは、我慢ではありません。
未来の自分へ、お金を仕送りすること。
今の暮らしを大切にしながら、未来の自分にもお金を残していく。
その積み重ねが、自分名義の資産を育てる土台になります。




