投資を始めた頃の私は、インデックス投資を中心に資産を増やしてきました。
今もインデックス投資は、私の資産運用の大切な柱です。
でも50代になり、老後の暮らしを具体的に考えるようになると、少しずつ考え方が変わってきました。
「資産を増やしたあと、このお金をどう使っていくのだろう?」と思うようになったのです。
現在の私は、インデックス投資だけではなく、高配当・増配株、金ETF、REITなども保有しています。
現金についても、これまでは資産全体の20%を下回らないことを一つの目安にしてきました。
ただし、これがずっと変わらないとは思っていません。
60代、70代になれば、今よりさらに「守ること」を重視した資産配分にするかもしれません。
私自身、まだ答えを探している途中です。
この記事では、そんな私がなぜインデックス投資だけではなく、配当金を受け取る高配当・増配株投資も取り入れるようになったのかをお話しします。
この記事は特定の銘柄や金融商品をおすすめするものではありません。株式やETFには価格変動や元本割れ、減配・無配などのリスクがあります。
若い子どもには「現金+インデックス」で十分だと思っている
私自身はいくつかの資産を組み合わせていますが、子どもに同じポートフォリオをすすめているわけではありません。
今のところは、現金+低コストのインデックス投資くらいのシンプルな形でも十分ではないかと思っています。
若い世代には、この先20年、30年と投資を続けられる時間があります。
もちろん、その間に相場が大きく下落することもあるでしょうし、将来の相場がどうなるかは誰にもわかりません。
それでも長い投資期間を取れることは、若い世代の大きな強みです。
最初から複雑なポートフォリオを組むことより、
- 生活に必要な現金を持つ
- 無理のない金額で積み立てる
- 長く続ける
というシンプルな方法の方が続けやすいのではないかと思っています。
母にも最初はインデックス投資をすすめていた
一方、母については途中から私の考えが変わりました。
母にも最初は、私たちと同じようにインデックス投資をすすめていました。
現金だけを持っていても、物価が上がれば同じ金額で買えるものは少なくなっていきます。
ある程度は資産を運用することも必要ではないか、と考えたからです。
でも、私自身が投資について勉強していく中で、「高齢の母も、資産を増やすことを一番の目的にしていいのだろうか?」という疑問が湧いてきました。
母がこれから資産を大きく増やしたとしても、それを私たち子どもにたくさん残すことが一番大切なわけではありません。
それより、今の母自身の暮らしに使ってほしい。
そう思うようになりました。
80代の母の配当金は月3万円超|年間約40万円が年金生活の支えに
最近、物価が上がるたびに母は、「何でも高くなっちゃったわね……」と言います。
母はもともと倹約家です。
若い頃からお金では苦労してきましたし、今も慎ましく暮らしています。
そんな母が80代になってまで「お金がなくなったらどうしよう」と心配しながら、必要以上に我慢して暮らしてほしいとは思いません。
そこで、生活に必要な現金は十分に残したうえで、配当金を受け取る投資も取り入れるようにアドバイスしました。
現在、母が受け取る配当金は、増配もあり年間約40万円になりました。
月平均にすると3万円を少し超える金額です。
もちろん、毎月同じ金額が入るわけではありませんし、今後もこの金額が続く保証はありません。
それでも、年金生活の中で年間40万円ほどの余裕があることを、母は助かると言っています
配当金は毎月3万円ずつ振り込まれるわけではありませんし、今後も同じ金額が続く保証もありません。
それでも年金生活の中で、年間40万円の余裕があることを母は助かると言っています。
少し良いものを食べる。
趣味に使う。
値上がりした生活費の足しにする。
欲しいものを我慢しすぎずに買う。
資産を増やすためだけではなく、今を少し安心して暮らすために投資を使う。
母を見ていて、投資にはそんな役割もあるのだと思うようになりました。
50代の私も「増やす」だけではなく「どう使うか」を考え始めた
これは母だけの話ではありません。
私自身も50代になり、老後のお金について考えることが増えました。
キャッシュフロー表を作り、「この資産で何歳くらいまで暮らせそうか」を確認したこともあります。
インデックス投資で育てた資産を、老後にどのくらいずつ取り崩していけばいいのかをシミュレーションしたこともあります。

インデックス投資で育てた資産も、生活費などに使うのであれば、どこかで売却・取り崩していくことになります。
でも、人が何歳まで生きるのかはわかりません。
私は、資産残高が少しずつ減っていくのを見ながら、本当に安心して使えるだろうかと考えるようになりました。
「このペースで使って大丈夫かな」
「もっと長生きしたらどうしよう」
そんな不安を感じる自分も想像できます。
一方で、資産が減ることを怖がって、ずっと増やし続ける。
そして結局ほとんど使わない。
それでは、何のためにお金を貯め、育ててきたのだろうとも思います。
お金は、貯めることや増やすことと同じくらい、どう使うかを考えることも大切なのだと思うようになりました。
だから今は「インデックス+配当投資」
とはいえ、「では高配当株だけにすればいい」とは考えていません。
配当金は保証された収入ではありません。
企業の業績によって減配されることもありますし、株価そのものが大きく下がることもあります。
一方、インデックス投資には広く分散しながら、長期で資産を育てやすいという良さがあります。
だから今の私は、インデックス投資で資産を育てながら、高配当・増配株から配当金も受け取るという形を取っています。
どちらか一方を正解にする必要はないと思っています。
資産を育てる。
インフレにも備える。
老後にはその資産を使う。
そして配当金という形で、日々の生活を補うお金も作る。
今の私には、この組み合わせが合っています。
配当金を「小さな自分年金」として育てる
私は配当金を、将来の「小さな自分年金」のように考えています。
もちろん、公的年金とはまったく別のものです。
配当金には保証がありませんし、企業の判断によって増えることも減ることもあります。
それでも、
公的年金がある。
現金がある。
インデックスなどで育てた資産がある。
そして、自分名義の資産から配当金も入ってくる。
一つだけに頼らず、いくつかの形でお金を持っておくことが、私には安心につながります。
配当金を生活費に使ってもいい。
旅行に使ってもいい。
趣味に使ってもいい。
そのときの自分が、「これに使いたい」と思うものに使えばいい。
自分で育てた資産だからこそ、自分の暮らしのために使いたい。
私はそう思っています。

高配当株は「利回りが高いから」買うわけではない
ここで一つ、伝えておきたいことがあります。
私は、単純に配当利回りが高い株を選んでいるわけではありません。
配当利回りが高くなっている背景には、株価そのものが大きく下落しているケースもあります。
その理由が業績悪化や不祥事などであれば、将来の減配につながる可能性もあります。
私が重視しているのは、
これからも利益を生み、配当を続け、できれば増やしていける会社なのかということです。
ただし、その判断は決して簡単ではありません。
スクリーニングしたからといって、すぐに買うわけでもありません。
買う価格を考えて待つこともありますし、購入した後も業績や配当の状況を確認します。
高配当・増配株投資は、私自身、思っている以上に手間のかかる投資だと感じています。
具体的に私が買う前と買った後に何を見ているのかについては、次の記事で詳しくお話しします。
