高配当株投資の始め方|配当金で自分年金を作る方法

投資というと資産を大きく増やすもの、というイメージがあるかもしれません。

一方で、私が高配当株投資が好きな理由は別のところにあります。
配当金は今の暮らしにも、未来の暮らしにも、少しずつ安心を届けてくれる。
毎月の生活費をすべてまかなえるほどではなくても、配当金が入ることで心に余裕ができます。

  • 趣味に使う。
  • 欲しかったものを我慢せずに買う。
  • 物価が上がっても、少しだけ安心して暮らせる。

この記事では、

高配当株投資とは何か
インデックス投資との違い
私自身が高配当・増配株投資を取り入れるようになった理由

そして始める前に知っておきたい注意点を『ひとり立ちマネー』目線でお伝えします。

※この記事は、特定の銘柄をすすめるものではありません。
投資には元本割れや減配のリスクがあります。無理のない範囲で、ご自身の状況に合わせて考えてください。

目次

高配当株投資とは?

高配当株投資とは、配当金を多く出している企業の株やETFを保有し、定期的に配当金を受け取る投資方法です。

株式投資の利益には、大きく分けて2つあるよ

  • 株を買ったときより高く売ることで得られる売却益
  • 株を持っていることで受け取れる配当金

高配当株投資では、配当金を重視します。

高配当投資は『金の卵を産むニワトリ』を集めて育てるようなもの。
株価が上がることだけを期待するのではなく、持っている間に定期的な配当収入(金の卵)を受け取ることを目的にする投資です。

たとえば、年間で12万円の配当金が入るようになれば、月1万円分の余裕が生まれます。
年間36万円なら、月3万円。
年間60万円なら、月5万円。

もちろん、そこまで育てるには時間がかかります。
でも、少しずつ積み上げていくことで、将来の暮らしを支えてくれる収入源になっていきます。

時間はかかるけど、金の卵を受け取るとうれしいよ!

配当金は将来の「自分年金」になる

私は配当金を「自分年金」になると考えています。

年金生活に入ると、毎月の収入は現役時代より少なくなる人が多いと思います。
それでも生活費、医療費、趣味のお金は必要です。

公的年金とは別に自分で育てた配当金があると、暮らしの安心感は大きく変わります。
自分名義の資産から生まれるお金があることは、心の支えになります。

特に女性は、結婚、出産、子育て、介護などで働き方が変わりやすく、老後に受け取る年金が少なくなることも。
だからこそ、自分名義の資産を育てていくことが大切だと感じています。

配当金は、自分の暮らしに小さな余裕を届けてくれるお金です。

私も最初はインデックス投資から始めました

私自身は、最初から高配当株投資をしていたわけではありません。
投資を始めた頃は、インデックス投資が中心でした。

長期で資産を育てるなら、低コストのインデックスファンドをコツコツ積み立てる方法は、とても合理的だと思っています。

私は今も、つみたてNISAとiDeCoでインデックス投資、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を続けています。
ただ、投資を続けていく中で、少しずつ考え方が変わってきました。
資産を増やすだけではなく、配当金が入ることに安心感を感じるようになりました。

現在の私は、インデックス投資高配当・増配株投資を組み合わせる形にしています。
私にとって、このハイブリッド型が合っていると感じています。

理由は年齢的なことと、ライフスタイルの変化です。
将来、年金生活に入るまでに「自分年金」を育てていきたいと考えるようになりました。

ユウはコツコツ、金の卵を産むニワトリを集めています。

インデックス投資と高配当株投資は、どちらが正解?

投資の世界では、インデックス投資が合理的だと言われることが多いです。
特に、

長期で資産を育てたい人
投資に時間をかけたくない人
銘柄選びに自信がない人

にとって、インデックス投資は続けやすいと思います。

一方で高配当株投資には、配当金という形で現金が入る魅力があります。

インデックス投資は

基本的には資産を育てて、必要なときに取り崩して使う考え方です。

高配当株投資は

資産を持ち続けながら、配当金を受け取る考え方です。

もちろん、高配当株投資にもリスクがあります。
株価が下がることもありますし、企業の業績が悪くなれば、配当金が減ることもあります。

投資に正解はなく、自分の年齢、収入、家族構成、リスク許容度に合わせて、投資の形は変えていいと思います。

高齢の母に、配当金投資を取り入れた理由

高配当株投資の良さを実感した出来事のひとつに、母の存在があります。

母は80歳を過ぎて、今はひとりで暮らしています。
若い頃にずいぶん苦労をしてきましたし、年金も決して多い方ではありません。

はじめは、母にもNISAでインデックス投資をすすめようと考えていました。
しかし、母の年齢や今の暮らしを考えたとき、そっちじゃないかも…と思い始めました。
当時70代の母にとって将来に資産を増やすことより、今の生活が少しでも潤うことのほうがいいよねと。

今では、母には月に約3万円ほどの配当金が入る生活になっています。
月3万円という金額は、人生を大きく変えるほどのお金ではないと思います。
でも、年金生活の中で毎月3万円の余裕があることは、とても助かると言っています。

  • 少し良いものを食べる。
  • 趣味に使う。
  • 物価が上がることに怯えすぎず、少しだけ安心して暮らす。

私は母に、そんなふうに配当金を使ってほしいと願っています。

高齢の方ほど、慎重さも必要

ただし、高齢の方に高配当株投資が必ず向いているという意味ではありません。

生活費に必要なお金まで投資に回すのは危険です。
年齢が高いほど、まず大切なのは現金の余裕です。

生活防衛資金、医療費、介護費用、住まいに関するお金。
これらを確保したうえで、無理のない範囲で投資を考える必要があります。

私の母も、生活費すべてを投資に回したわけではありません。
現金の余裕を確保したうえで、無理のない範囲で投資をしています。

金融庁も、80歳以上を目安とする高齢顧客への投資勧誘については、理解力や健康状態を確認したうえで慎重に対応するルールがあると説明しています。
高齢期の投資は、商品内容を理解できること、生活に必要なお金を守ることが特に大切です。

高配当株投資のメリット

高配当株投資は定期的な配当収入があることで、投資を続けるモチベーションになります。
また、将来の生活費の一部を補えることです。

  • 月1万円の配当金があれば、スマホ代や光熱費の一部に充てられるかもしれません。
  • 月3万円なら、食費や趣味のお金の一部になるかもしれません。
  • 月5万円なら、老後の暮らしの安心感はさらに大きくなります。

そしてもうひとつは、自分名義の資産から収入が生まれることです。
これは、ひとり立ちマネーで大切にしている考え方にもつながります。

  • 自分名義の資産がある。
  • そこから配当金が生まれる。
  • そのお金が、自分の暮らしを少し支えてくれる。

これは、女性にとってとても心強いことだと思います。

高配当株投資の注意点

一方で、高配当株投資には注意点もあります。
一番大きいのは、減配リスクです。

企業の業績が悪化すれば、配当金が減ることもあります。
場合によっては、無配になることもあります。

次に、株価下落のリスクです。
高配当だからといって、株価が下がらないわけではありません。

配当利回りだけを見て買うと、業績が悪化している企業や、将来の減配リスクが高い企業を選んでしまうこともあります。

また、個別株に集中しすぎることも危険です。
ひとつの会社に大きく偏ると、その会社の業績や株価に資産全体が大きく左右されます。

高配当株投資をするなら、業種や銘柄を分散することが大切です。
自分で個別株を選ぶのが難しい場合は、高配当ETFを活用する方法もあります。

ただし、ETFにも価格変動や分配金の変動はあります。
「高配当=安全」ではないことは、必ず知っておきたいポイントです。

NISAで高配当株投資をするなら

2024年からのNISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の併用ができ、非課税保有期間も無期限になりました。
年間投資枠はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、合計年間360万円まで利用できます。

通常、株式の配当金や売却益には税金がかかります。
NISA口座で保有すれば、条件の範囲内で配当金や売却益が非課税になります。
配当金を受け取る投資では、この非課税メリットは大きいです。

ただし、NISAだからといって何を買ってもいいわけではありません。
大切なのはNISAの枠を使う前に、どんな目的で投資をするのかを決めることです。

自分に合った使い方を考えることが大切です。

関連記事

高配当株投資は、どんな人に向いている?

高配当株投資は、すべての人に向いているわけではありません。
向いているのは、定期的な配当金を受け取りながら、長く資産を育てたい人です。

たとえば、次のような人には合いやすいと思います。

  • 老後の自分年金を作りたい人
  • インデックス投資だけでは少し物足りない人
  • 資産を取り崩すことに不安がある人
  • 定期的に入る配当金があると、投資を続けやすい人
  • 50代以降で、将来の生活費の一部を配当金で補いたい人

反対に、短期間で大きく増やしたい人や、株価の値動きに強い不安を感じる人には、あまり向かないかもしれません。

また、生活防衛資金がまだ十分にない人は、まず現金の備えを優先した方が安心です。

生活防衛資金の目安や貯め方については、こちらで詳しく解説しています。

まずは少額から始めればいい

最初から大きな金額を投資する必要はありません。まずは少額からで十分です。

1株ずつ(単元未満株)買える証券会社を使えば、数千円から日本株を買うこともできます。
ETFを使えば、複数の銘柄に分散しながら投資することもできます。

小さな目標を積み上げていくことで、配当金は少しずつ育っていきます。
高配当株投資は時間をかけて、未来の自分のために自分年金を育てていく投資です。

まとめ

高配当株投資は、配当金という形で定期的な現金収入を受け取る投資方法です。

インデックス投資のように資産全体を大きく育てる方法も大切です。
一方で、高配当株投資には今の暮らしや将来の暮らしに、配当収入を届けてくれます。

月に数万円の配当金があるだけで、物価上昇への不安が少しやわらぎます。
趣味を楽しむ余裕が生まれます。
少しの贅沢を、自分に許せるようになります。

配当金は、自分名義の資産から生まれる安心です。

高配当株投資にはリスクもあります。
生活防衛資金を確保し、分散を意識し、無理のない金額から始めることが大切です。

この記事を書いた人

「ひとり立ちマネー」運営|50代・元銀行員

高配当・増配株+インデックスで、
自分名義の資産。
投資歴10年・配当金年120万円(税引後)
女性が自分の人生を自分で選ぶためのお金の
考え方を発信しています。

目次